城です。
99歳で一人暮らししているおじいさんがいました。
当社が1年前から管理をさせてもらっているマンションの住人で、
そのお部屋にもう何十年も住まわれているそうで。
娘さんがすぐ近くに住んでいるので、
毎朝、出勤前と出勤後におじいさんの家に、ごはんの支度などお世話をしにいっていましたし、
おじいさんも元気で、一人で散歩している姿を良く見かけ、いつも感心していました。
月に一度、お家賃を持ってくる時も、無口でしたが堂々としていて、少し笑うように目をくりっくりっ、と動かすところが、可愛らしいおじいちゃんでした。
ある時は一人で歩いてこられて、帰り道、雨が降り出し、車で送ってさしあげたこともありましたが、そのことを娘さんに話していて、次の月には娘さんに丁寧にお礼を言われたのを憶えています。
今日、その娘さんが「父が亡くなりました」、と報告に来られました。
7月の初めに具合が悪くなり、一時入院し、7月末には退院し、娘さんの自宅で療養中にまた体調が悪くなり、
今月初めに、娘さんの自宅で亡くなったそうです。
病床の中でも、頭はしっかりしていて、家賃のことも忘れずに、娘さんに持って行ってくれ、と言っていたとか…。
日本の登録では99歳でしたが、韓国籍では100歳を越していたそうです。
大往生ですね。
長い人生、ご苦労様でした。