城です。
今日は私の好きな桜の和歌を、ご紹介します。
ねがわくは花の下(もと)にて春死なん そのきさらぎの もち月のころ 西行
平安時代末期の乱世に活躍した西行さん。
NHK大河ドラマ『平清盛』では、藤木直人が演じ、良い男でしかも色男で描かれていた西行さん。
約900年も前の歌なのに、強く心に響きます。
如月の月は2月ですが、陰暦だと桜の咲くころで、もち月は満月
叶うものなら、満月の夜の、満開の桜の木の下で、死にたい…、とは…。
2つの完璧な美しいものに囲まれて、刹那的だけど、なんだか満足して死ねそう。
一説によると、西行は本当に望みどおりに、桜の咲く満月の日に亡くなった、ということです。
私も、願わくば…。