今日はまた、ポカポカと暖かい日になりました。
この分なら、そろそろ桜も、ほころびそうです。
N邸のお庭の水仙が、見事に咲きました(*^-^)。
今日は90歳近くになるSさんが、お茶飲みにいらっしゃいました。
とってもお元気で、ご自分で車を運転してやってくるSさんのお話は、いつも為になるというか、勉強になることが多いです。
いろいろ世間話しをしていて、結婚の話しになりました。
今の芸能界など、よく性格の不一致で離婚、と報道されているのを見るけど、今どきの若者は我がままで、我慢がたりない、と思う、と。
昔の結婚は、ほとんどがお見合い。
どこどこの、誰それさんの娘、というと、親や兄弟の様子や評判などで、だいたいの見当をつける。
いざ、その家にお見合いに行くと、見合い相手の女性が、お茶を出して、すぐ引っ込んでしまう。
そのお茶を飲めば、結婚の承諾、ということになる。
お見合い相手の家族は、Sさんがお茶を飲んだのを見届けて、奥から、用意していた鯛やら何やらのごちそうを出してくる。
ごちそうを無駄にするのは、気の毒だし、
お見合い話が舞い込んできたということは、授かった縁だと思い、そんな気持ちでお茶を飲む。
だから、性格が合うとかどうとか、外見が気に入ったか、なんて、そんな悠長なことは言ってられない。
後は、2人力を合わせて生きていくしかない。
そんなお見合いから、連れ添って65年になるSさん夫婦。
若いころは、さぞかし美男美女のご夫婦だったと思うのですが、
今でも背筋がピンとしているおじいさんのSさんは、おばあさんを大事にしているのが、話の中でよくわかります。
幸せな家庭を築き、ご夫婦仲良く、子どもや孫に囲まれて暮らしています。
性格は合わないのは当たり前の事。人には良いところと悪いところがあるから、良いところだけとって、悪いところは返す、というわけにはいかない。全部ひっくるめて、付き合うしかない。
今来たものより、次にくるものの方が、もっと良いのでは…。そう、欲をかいて最初の蹴って、次を待っていたら、前回よりひどいのにあたる、という言い伝えがあるそうで、最初に授かったものを、大事にしないといけない。
そんなお話をしていかれました。
茶飲み話で、人生を勉強する城です。