良い匂い

城です。

子どものとき、実家で犬を飼っていました。

たまに散歩につれていくと、昔の事ですので、

土手の道には、カエルの死骸がカラカラになっているのとかが落ちているのです。

それを見つけたうちの犬は、いくら止めさせようとしても、そのカラカラに、嬉しそうに体をこすり付けていました。

家に帰って、親に話したら、犬には、それが香水のようなものだ、と言っていましたっけ。

 

昨夜、外で遊んで帰ってきた我が家の黒猫チビは、どうもその犬猫にしかわからない、

良い匂いの香水をたっぷりと付けてきたようで、

私の後ろに座っただけで、「クサイ!!、なんだこの臭さは!!」

と、いう騒ぎになったのです。

もう、こっちに来ないで。どうする?誰か洗ってやってよ。あんた、外で何にくっついてきたの?洗うの面倒だから、もう水元公園に捨ててくるか?みたいな会話をして、とにかく向こうへ行っててくれ!!

で、臭いチビを向こうに追いやって、テレビに集中していました(冷たい飼い主…)。

 

ふと、気が付くと、チビの変な鳴き声が聞こえます。「ニャー、ニャー、ニャー」

先ほど帰ってきて夕飯を食べていたバカボンが、テーブルにいません。

あれ?風呂入った?とお風呂を見たら、なんか様子が…。

バカボン、いつの間にか風呂場でチビをシャンプーしていたのです。

日頃、横の物を縦にもしないバカボン…が…?!。

その後、びちゃびちゃのチビを拭いたのは、私ですよ。

人間様のシャンプーで洗われ、やけにわざとらしい匂いになって、

情けない姿のでお風呂から上がったチビ。

(バカボン、自分のベッドに入ってこられたらたまらないと思ったのか?)

 「チビ、邪魔…!!」

その後、コタツで完全に乾いたのち、

深夜帰宅の、ドーターのヒザに乗り、男らしさをアピール。

 

洗ったセーターみたいで、毛並が揃ってないけど。 

本当は、もっと良い匂いだったんだよな~。

また、出かけて、良い匂い付けてこようっと。