城です。
昨日は、建築関係のお仕事の方の、賃貸契約がありました。
お客様の仕事の終わる時間に合わせて、夜8時ころの契約でした。
40歳になったばかりの社長さんがつきそいで、新しく雇われた60代の職人さんが入る部屋の契約でした。
職人さんは、福島の第一原発で避難区域に指定されている町出身です。
本人は出稼ぎに出ていたので、地震の時はその場にいなかったけれど、
その町に住んでいた母親は、今どこにいるのかわからない状態だ、という話しでした。
渡邊が契約書を読み上げて、職人さんが聞いている間、手持無沙汰の社長、
私の顔を見て、「あなたが社長さんですか?」とか話しかけてきたのです。
「はい、そうなんですよ。」とにこやかに返答すると、
「昔は美人だったのでしょうねぇ…。」
何を言うかと思ったら!! それは、褒め言葉?? けなしてる??
私としては、ちょっとカチンときました。でも、そこは余裕の顔で、
「やだわ、それじゃあ、今は美人じゃないみたじゃないですかぁ(笑)」
ここは、一同笑うところだと思うのです。
笑って「いや、そんなことないです。今もお綺麗ですよ。」くらいな事をいう場面だと思うのです。
が、渡邊は今まで通り契約書を読み上げ、職人さんはそれをうなずいて聞いていいるだけで、
社長さんはにこりともせず、私を見て、
「歳月には、誰もかないませんよ…。」とかなんとか言うわけです。
何なんでしょうねぇ…。この会話?!
私が60歳とか70歳ならわかるけど、まだ微妙なお年頃なんですからねぇ。
その後、契約が終わったころに、その福島出身の職人さんが慣れないところに住むことになるので、
少し慰める気持ちで、「釣りがお好きなら、すぐ近くの水元公園は、釣り人がたくさん遊びに来るところだから、休みの日にはいくらでもできますよ。」
と、喜んでもらいたくて言ったのです。
そうしたら、「ふっ、あんなところで、釣りなんて…(笑)」と、鼻で笑われてしまいました。
考えてみたら、第一原発の近くに住んでいたということは、綺麗な海のそばに住んでいたということなので、美味しい魚をたくさん釣って、釣りに関しては玄人はだし、もしかしたら、半分漁師みたいな人なのかもしれません。
でも、葛飾区育ちの私にとっては、水元公園は自慢の場所なのに…。
あんな池で、コブナや鯉なんて釣ってられないって感じの事言われると、ちょっと…、がっかり。
でも、しょうがないか…。