炭の暖

今朝起きた時から、首が回らない城です(寝ちがえたようで…)。

昨日、水元神社前の郵便局のところで、車から降りると、

なんだかどこかで懐かしい、匂いが…。

くん、くん、なんだろう、この匂い…。

郵便局の前に、タケサンの家があるのですが、

その家の駐車場にタケサンがたたずんでいて、その足元からなんか煙が出てるぞ。

 

「何してるの?」

「いやちょっと、家の中かたずけてたら、七輪が出てきたら、お湯でも沸かしてみようと思って…。」

と、焚き付けの紙を燃やして、その上に炭が乗っていました。

炭と紙の燃える匂いが、なんか懐かしく、見入ってしまいました。

「ずいぶん前に、あんたのおやじさんとホームセンターに行った時に、買っておいたんだよ。」

「災害の時に役に立つだろう?」

炭に火がつくには、まだまだ時間がかかりそうなので、帰りましたが、

タケサンは、家の中で魚を焼くと臭くなるから、これを自宅の庭に出して焼くこともあるんだ、

とも言っていました。

炭で焼けば、魚も美味しいだろうな。

タケサンって、そういう人です…。

 

最近の家は気密性が高いので、練炭とか火鉢とか使うと、危ないと聞きます。

平成9年築の我が家は、石油ストーブは、暖房として使わないようにという注意があり、

もっぱら電気で暖房しています。

電気は、スイッチ一つでとっても便利で安全ですが、

なんかこういうものが恋しくなるようなことがあるのは、何故でしょう。

お友達の家に遊びに行った時に、石油ストーブの上で、ミカンを焼いたり、スルメまで焼いてくれるのを見て、なんかうらやましかった事ありしました。(その友人は雪国出身)

小さい子がいると危険だけど、大人だけなら暖房と調理一石二鳥に使えるんだなぁ、と今更ながらに。

暖炉とか、囲炉裏とか、ああいうのって、良いなぁ…。

 

それで、父が遺した長火鉢を思い出しました。

父は使わないのに、物珍しい物(きれいなものはない)を買ってくるのが趣味でした…。

この長火鉢は、昔が懐かしくて思わず買ったのか?

今は会社の2階に、置いてありますというか、眠っています。

こういうので、鉄瓶でお湯沸かして、熱燗つけたり、

お餅を焼くとか、良い感じですよね~。

だけど、いつ誰が使うことになるのか…?

今のところただ置かれているだけ…。

上から見た図。

この銅でできた部分に灰を入れるとなると、

相当な量の灰がいりそう…。

錆びついた小さい鉄瓶も置かれてます。

 

 

練炭は一酸化炭素がたくさん出るが、炭はそこまで危険じゃないそうですから、

換気を時々すれば良いそうですが…。

現代のリビングダイニングキッチンの家には似合わない代物です。

いつか、こんな長火鉢が似合う風流な家に住んでみたい、とも思います。