雷龍の国

城です。

最近というか、ずうっとこの方、ニュースは嫌な事ばかり、不幸なことばかりが多いですが、

近頃、ちょっと嬉しかったニュースが2つあります。

 

一つは、雪で凍る道路から、転落した車。それに乗っていた、おじいちゃんと孫娘と犬1匹。

中にいたものは無事でしたが、窓ガラスが割れてしかも動かなくなった車の中で、携帯電話もないので連絡もできず、

朝発見されるまで一晩、一緒にいた犬、ラブラドールレトリバーが孫娘を温めて守ってくれた、という話。

その犬のけな気さに、泣けますねぇ。

 

 

 

そして、ブータン王国からやってきた新婚の王様とお妃様。

王様の顔や言葉を聞いていると、善意にあふれた、まっすぐな目をしている、と思いました。

被災した小学生に向けてのお話で、

「あなたは龍を見たことがありますか? …… 一人ひとりの心に龍はいます。……」

って、あのスピーチは素晴らしいと思います。

あの時そのお話をその場で聞いていた人はどれだけいたのかわかりませんが、

その場にいなくてもニュースを見た人も含めて、

その話を受け止めて、自分の心の中の龍を目覚めさせた子が、何人もいたはず。

龍の国という意味だそうですね、ブータン王国。

勇気と優しさを持ってきてくれた王様です。

 

 

ブータンって国をちょっとネットで調べたら、高い山々に囲まれた国、ブータンは、電車は走ってなくて、移動手段は車ともっぱら徒歩。

外灯は無く、夜は車で走りたくとも道がわからない。

30~40年前までは電気や水道も通っていなくて、自給自足、物々交換をしていたとか。

高い山々に囲まれて、鎖国同然の様にくらしていたとか。

現国王の父親が、農奴が解放させて、重税をといて、民主主義に改革していったそうです。

私たちが失ったものを、今ももっているような国です。

 

昭和天皇が亡くなった時にも、日本へ弔問に来られたブータンの国王(齢からいくと父上かな?)は、

他の外国の首脳たちは、その機会に政治的な外交のための会談を日本の政治家として帰るけれども、

「私は弔意を表しに来ただけで、援助金をもらいに来たわけではない。」、

と1国だけ誰とも会談することなく帰っていった。

そして、その後1年間、日本の天皇のために喪に服した、というのです。

本気にまっすぐな国なのです。

 

 

 

そんな国に、好かれた日本なのですから、ちゃんとしようよ、ニッポン!!