城です。
NHKの朝の連ドラをご覧になりますか?
わたくし、なんとなく、この数年ずっと見ています。(その後イノッチのあさいちを見るというか付けているのが習慣です)
記憶に残っているので、ゲゲゲの女房、てっぱん、ひまわり、そして今はカーネーション。それぞれ話題になっています。
今回のカーネーションは、実在のコシノジュンコ、ヒロコ、ミチコ3姉妹の母親、こしの綾子さんがモデルの一代記です。
いつもNHKの連ドラの主役は女性ですが、今回やっているカーネーションのヒロイン糸子は、今までのヒロインと違います。
今まで見てきた(全部は見てないので言えません)ここ最近のヒロインは、自分がどうしよう、こうしようということは無く、自分にふりかかってくる運命に真摯に向き合い、親や夫や姑に従って良い娘、妻、嫁をやっていて、そのワクからはみ出すことはあまりありません。(それはそれなりに、立派な人生です)
自分から人と違った道、周りから反対される苦難を選んで、運命を切り開くというわけではありません。受け身で生きる感じです。
ですが、今回のカーネーションのヒロイン糸子は一般的な女性の生き方、常識的な生き方をしようなんていう考えはなく、
ただ、自分らしく生きようとしています。
子どもの頃から、自分の意志がしっかりしていて、「うちは、大工になって、だんじりにのりた~い!!」、「ミシンを使えるようになる!!」「働きたい!!」「洋服が縫えるようになりたい」、と。
でも、大正・昭和初期に女性が自分の意志の通り生きようとすれば、それは相当(今の何倍も)大変なことです。
糸ちゃんは、それでもどんどん、前へ進もうとします。
最初の週子ども時代のエピソード(子役がまた良い)では、幼馴染をいじめた、年上の男の子と決闘して、ケンカは負けてなかったのだけど、
大事なお金を川に流してしまって、お父さんに思いっきりひっぱたかれます。
「女の分際でケンカなんかするな。これが男の力だ。女は男には勝てないんだ。」と言われて。
その悔しさ、なんか私わかっちゃうんだな~。
でも、糸ちゃんはそんな事でも全然めげません。
昔は家長である父親の権限は、それは大きかったと思うのですが、恐ろしく怖い父親に、自分のしたいことを、「うん」といわせるまで食らいつきます。
女学校を中退する時も、パッチ屋で働かせてもらうことも、パッチ屋で奉公人として働き始めることも、反対されたり、いじめられたり、差別されたり、それでもなんとか一つづつステップアップしていきます。
そんな糸子を見ると、「糸ちゃん、頑張れ!! 私も、負けないぞ!! 頑張ろう!!」
朝から、そう思えるドラマです
。
糸子はやりたかったことを最後までやり通すわけです。(コシノさんの一生)
着物がまだ主流だったころに、洋服屋を開き、最後はそれで生計を立て、親、妹たち、家族を養い、そして立派に活躍するデザイナーの娘3人を育てたわけですから。
人から常識外れだ、あんな事して笑われる、なんて、あんまり気にすることないのです。
世の中は変わっていき、常識も変わります。
自分の意志ははっきりさせて、やりたい事を最後までやるのが、後悔しない生き方なんじゃないかしら…。
今までで、一番好きな朝の連ドラです。
糸ちゃんはまだ17歳、ミシンで洋服の縫い方を知りません。でも、知りたくて勉強したくて…。
これからますます面白くなりそうです。