あたりまえだったこと

城です。

3月も、あと数日で終わってしまいます。

11日に大地震が起きたことで、それまでの日常と、

その後の日常は、まったく違ったものになってしまいました。

 

お風呂に入れること、布団で寝れること、住み慣れた町にいられること、

電気がつくこと、水道から水がでること、トイレが流れること、

必要な時にガソリンが買えて、好きなところに行けること、

電車が走っていること、

具合が悪ければ医者に行けて、必要な薬を買えること、

スーパーに行けば好きなものを好きなだけ買えること、

寒い日に暖かい部屋でこたつに入ること、

ごはんが食べれること、家族が健在なこと、

夜になると灯る街の灯、安全な水、安心な空気…

そういったものは、すべて日常で、当然すぎて、意識したこともなかったのです。

でも、そんな当たり前のことが、

奇跡のように貴重なものだったということに気づきました。

それを当たり前のことだと暮らしていた私たちは、

傲慢になっていたのかもしれません。

 

原子力発電という、超危険なものをいくつも作らないと、

そんな生活が成り立たなかったのですから。

自然の力にかかったら、人間の文明なんて、無力なものだったのです。

 

そんな事考えながら、3月は過ぎてゆきます。

この震災の後、

のど元過ぎれば熱さ忘れる、ということじゃなくて、

大きく方向転換してゆかなければならないんじゃないかしら。