お盆の思い出

城です。

 

さてさて、そろそろお盆です。

皆様もお墓参り、帰省、家族の集まりなどご予定があることでしょう。

わたしは、両親が東北出身ですが、父が不動産業をやる前は 警察官だったため人が休む時期に休めることが少なく、

お盆に田舎に帰る機会はあまりありませんでした。

だから昔ながらのお盆、その風習など 親しむことも無く 今にいたっています。

2017810154748.jpg

父は宮城県の山形より、七ヶ宿という山里?出身でした。

一度だけ わたしが小学生の高学年の頃に お盆の時期に戻る機会があったようで、その時のことが、心に残っています。

というのは、父の実家の町の墓地は、山の斜面にあったのでしょう。

夜、賑やかな盆踊り会場(小学校の校庭だったような)に、浴衣を着せてもらって 盆踊りを眺めていたわたしが、ふと気が付くと、

少し離れたところにある 真っ暗な山に、提灯の明かりの行列が、幾重にもいろは坂のようにカーブして山を登っていくのが見えました。

ご先祖様をお迎えに行く提灯の明かりだったのでしょう。

周りにもちろん、街灯もネオンも無く、揺れる提灯の明かりだけが見える、幻想的な風景でした。

あの頃の私にはあまり意味もわからなかったけど、きれいだなぁ…、と思って眺めていたのを覚えています。

 

それと同時に覚えているのが、父の母 つまり私のおばあちゃん(当時80歳を超えていた)が、大鍋一杯に煮て 盆踊りで売っていた、丸いこんにゃく。

父の実家は農業や酪農が本業だけれど、豆腐なども作って売っていた時期があったようです。

今も山形名物でスーパーなどでも売られている 小さく丸いこんにゃくです。甘めのしょう油味にに転がして、何個か串に刺して売っていのです。

おばあちゃんが手渡してくれた、こんにゃくの美味しかったこと、今でも忘れません。

核家族で育った私には、貴重な祖母の思い出です。

 

昔からのしきたりは、ちょっと面倒な感じがしますけれど、

家族が集まって ご先祖様を思う時期、お盆は 日本の優しい風習なのだと思います。

 

2017810154829.jpg写真は 青森県弘前の津軽藩ねぶた村です。

 

明日から、16日まで 梅津不動産は夏季休業です。

17日にまた お会いしましょう。