現実は小説より…

城です。

最近のTVドラマに、面白さを感じられなくなったわたし。

これは、年齢のせいなのかな…、とちょっと寂しく感じます。

 

そんな私が、最近注目の番組が2つあります。

NHKの「ドキュメント72時間」

日本の町の どこか一か所にカメラを置き、72時間撮り続ける。

例えば、昔ながらの喫茶店とか、お盆の霊園とか、地方の温泉場とか、そこにたまたま居合わせた人に、話を聞いたり取材する、という番組。

同じ所に集まる人たちの、人生、思い入れ、人間模様、こだわりなどが 垣間見れる。

 

テレビ東京の「家 ついて行ってイイですか?」

これは、終電を逃した人に「タクシー代払いますから、家について行っていいですか?」と頼むのです。

たいてい断られるけれど、たまに「いいですよ。」という人がいるもので(だいたいは、酔っ払っていて良い気分の方々)。

その人の家に行き、部屋に上がると、写真とか趣味のものとか、家族の様子とか、その人を知る上での何か、その人のことがわかるような物が置いてあるもので、

それを質問するところから、実はこんな事があったんだよ、こういうことしているんだよ、と身の上話しが始まる…。

人は自分のことを語りだすと、結構止まらなくなるもので、終電がなくなってタクシーで帰宅してからの話だから、

だいたいTV局のスタッフが帰るのは3時とか4時くらいになり、その時に語り終って見送る方の人は、とっても満足げな顔になっています。

 

他にもいくつかコーナーがあって、その一つは 地方のスーパーが無いような過疎の村に、移動販売車がやってくる。

すると、お年寄りの人たちが買い物に続々と集まってくるのです。(車で遠くまで買い物に行けないお年寄りが)

買い物しているおばあさんに、今日の買い物代を、お支払いしますから、この後 家に行ってもいいですか?と 切り出すのです。

田舎のおばあちゃんの家に行くと、おじいさんと2人暮らしだったり、子供も独立、おじいさんも無くなり、1人暮らし、というパターンが多く、

おばあさんたちは 皆 丁寧にお茶とお茶菓子、それどころか食事まで出してくれて、自分のこと家族のこと いろいろ話してくれるのです。

 

この2つの番組に共通しているのは、普段の街の普通の人たちの人生が、それはそれは ドラマティックだということ。

辛い事が、不幸なことがあった人の方が、明るく毎日を生きている、ってこと。

人って、結局 孤独なんだなぁ、とか 自分の人生は 誰のせいでもなく、自分の選んだ結果が今なんだなぁ、とか 

いくら努力しても どうしようもないことも あるんだなぁ、とか いろんなこと考えます。

たまに、見ていて泣けてくることもありますよ。

 

事実は小説より奇なり、と言う言葉がありますが、

本当に本当に、どんなドラマや小説やマンガを見ているより、普通の人たちの現実の人生が ドラマティックなのだ、ってわかります。(韓国ドラマには負けるかもしれないけど)

 

おもしろいから、皆様も 是非 ごらんになってみてください。

 

タクシー代もらっても、家にはあげれない 城でした。