土の中には… 瑕疵担保責任

昨日の水曜日は定休日でしたが、急遽現場工事をする事になって、私も工事に立会い、炎天下ショベルカーの仕事を見守ることとなりました。

引渡し直前の売地を、買主が地盤調査したら、地中に大きな石があって杭が打てない、石を撤去して欲しい、という事になったのです。

こういうのを瑕疵担保責任、と言います。

売主も買主も知りえなかった、隠れていた傷(?)を、売り渡した後に発見され、家を建てたり家に住むという目的を達せられないときは、売主がなんとかしなければならないのです。

例えば、中古の家を買い引越しをしてから数日のうちに雨漏りがした。なんて時がこれにあてはまります。

でも、その責任が何年経ってもなくならないのでは、大変ですから期限が区切られていて、一般の人が売主の場合は引き渡してから数ヶ月、というのが今は多いです。

業者が売主の場合は2年間と決められています。 また、新築の場合は、業者は10年間の保障をしなければなりません。

売り地の場合は、家を建てようと思って地面を掘ってみたら、土の中から大きな石がゴロゴロ出て、

それを撤去しなければ家が建たない、と言ったときは、売主さんも知らなかった事でも、やはり売主さんが撤去しなければならないのが原則です。

元工場跡地などは、有害物質が出たりした場合、売主が土を入れ替えたりするわけです。

今回の土地は、もともと田んぼでした。水元地区は昔はほとんど田んぼなんですが…

そのたんぼを埋め立てるときに、埋め立てた業者が依頼者が見ていないのを良いことに、もしくは安く済ませようとして、石や廃棄物などを埋めたりしてしまうことも、昔はあるようです。

その後、そこに昔のぬの基礎の家を建てて住んでいる時は気づかなかったけれども、今の建築は地震に強いように、地中に杭を何mも入れますから、そういった時に発見されます。 

石やゴミならまだ捨てれば良いのですが、それこそ何百年前の遺跡が出てきた!、とか、化石が出てきた!なんて言う場合は、発掘調査、なんて事になります。

すると数年かかってしまったりしますから、もう、その土地は売り物としては、凍結です。

この辺で、そういった歴史的なものが出るとしたら、埴輪や遺跡が残る柴又か新宿でしょうか…

 

 

7トンもあるショベルカーが地面を深く掘ったり浅く掘ったりしながら、ごつごつした石を発見し、小さ目の時は何個かまとめてすくう、土と石をショベルの中でふるって、石だけを残してダンプカーに平らになるようにバランスよく載せてゆく作業。

改めて見ていましたが、なんとも上手にやるものです。 結構大きな石だと、ガツンと音がして、それが上手い具合に出てくると、見ていてなんか不謹慎にもおもしろい。(売主には災難です Cry )

ショベルを外側・内側に動かすのを使い分けて掘った穴に土を落としたり、まるで撫でるかのように土をならしたり、土木作業って大雑把な荒々しいものだと思っていたけど、実は繊細な仕事なんですね~。 

と感心して見ていたら、渡辺にあきれられてしまいました。「社長!、子供じゃないんだからっ」 Embarassed