親の家の処分問題

城です。

最近テレビで『空家問題』、というのをやることがあります。

両親が亡くなった後(もしくは一人残った親は施設に入ってしまい、その入所費用にあてたいという場合も)、

親が住んでいた家をどうしたら良いか、(中にある荷物を処分するのかしないのか、家の名義を誰に変更するのかしないのか権利関係等)、

はっきりしないでズルズルと時間だけが過ぎ、

草だらけの廃墟のように成り果てて、野良猫やネズミの住処になったりご近所の迷惑になったりすることが、問題になっているのです。

テレビで問題になるくらいのことですから、当社にも、そういった相談が最近増えています。

そんな時は、その家ごとのご事情を良く聞き、残された方の希望と、その家の現状をふまえて、

かたずけ、査定、リフォーム、家の解体、売却等をアドバイス、協力させていただいています。

 

当社では今、貸家を15軒くらい管理させてもらっておりますが、そのどれもが貸家として建てられたものではなく、

だいたいが、そういった諸々の事情で住人がいなくなった家を、再生して貸家にしたものです。

地方と違って、このあたりではまだ、権利関係等整理さえできれば、売却も可能です。

家の名義がお祖父さんのままだったなど、亡くなった人のまま登記を変更していないことも結構ありますが、

そういう場合も、相続人さん全員と連絡が取れれば、なんとかできますから大丈夫です。

 

一戸建てに住みたい方のニーズはありますので、手入れさえすれば、貸家でもいいし、

中古として売却することもでき、リフォーム等に費用をかけたくない場合は、土地としての売却もできます。

解体費用も買主負担で売却することもできます。

 

そんな中で一番問題なのは、荷物のかたずけだと思います。

わたしが思うに、時間が空いたときにちょっとずつやろう、なんて思うと、永遠にできないということ。

もしかしてこれはまだ使えるかも(いつ使う?)、これは売ったら誰か買ってくれるかも(じゃあ誰が買う?)

これは、高かったから…。そうやってグズグズ何年もたち、それらのものは、最初は使えるものでも、いつの間にかゴミとなってしまうわけですし、家も最初は住める家が、締切りで風を通さずにいて、どんどん痛んでしまうことになります。

そして相続人もご兄弟だけだったものが、一人欠けてその子供のうつり、その子供のうちの一人は外国に移住した、なんていうことになると、だんだんややこしいことになるのです。

そういう時は、お尻を決めた方が良いです。

かたずけの業者が〇〇日に来る。その日までに必要なものだけ、大事なものだけ、取り出しておく。

そう決まると、だいたい人は動き出すものです。

大事なもの……、写真。 宝石時計など貴金属。 着物……。(着物もねぇ、買った時は高くても、もう着る人も機会もないし、捨てるには忍びないし、頭の一番ひねるところです。)

かたずけ業者がきたら、あっという間に1日で全て持って行ってしまいます。

 

家の中がさっぱりしたら寂しいかもしれませんが、それが家を廃墟にしない第一歩になるなのです。

 

もうすぐお盆。家族が集まる機会に、手つかずにいる親御さんの家をどうしたら良いか、という話題が出たら、

是非、当社にご相談ください。

必ず、前進します。

 

ということで、今日は真面目な仕事の話でした。