燃やさないゴミの中に

城です。

「あぁ、今日も朝から暑いな~っ!!」

と思いながら、目を半分だけ開けた感じで(だってまぶしいから)ベランダで洗濯物を干していました。

我が家の目の前の道路の、向こう側の電信柱が、この辺のゴミ集積所なのですが、

いかに外に出ないで洗濯物を干すか苦心しているなかで、

なんかいつもと違う何かを感じ、

半分だけ開けていた目を、大きく見開いてゴミの集積所を擬視してみると、

「あれは、ゴミで捨ててはいかんだろう!!」、というものが二つきちんと並んで置いてあるではないですか!!

「パパ、あんな物が置いてあるよ。どう思う?、ねぇ、どうする?」

「そんなに言うなら拾ってくればいいだろう。」

「パパ、拾ってきなよ。」 「なんで俺が拾うんだよ、自分で拾えよ。」

ということで、隊長が動いてくれないので、自ら拾ってきたのが、こちらの「火鉢」でございます。


さっそく万年青の鉢を入れてみましたが、

ベランダから見えた 上からの図は、こんな感じでした。

 


小ぶりの火鉢がふたつ。

裏底を見てみたら、

なんと、というか、やっぱり、というか、

我が家のお向かいのお宅のお名前が。

それも先代かその前の代か、のお名前がかいてありました。

二つとも何かのお祝いの記念品のようで、「贈」の字があり、

〇〇記念となっているのですが、その〇〇が昔の字で行書のだいぶくずした字なので解読不能。

昭和7年、と書いてあるのは読み取れました。

昔からここに住んでいる一族だから、物置には昔のものがいろいろ入っているのでしょう。


この図柄を見ると、きっとおめでたい事の記念だったのでしょうね。

富士山と松。

 


そして、裏側には鶴が2羽ですよ。

でも、今どき火鉢なんて、使わないから。

あっても邪魔といえば、邪魔なわけで。

 

しかし、お向かいのうちで捨てたものを、そのまま拾って使っていたら、

どう思うかなぁ…。

あとで、「いただきました、」って言ってこないといけないかな。

でも、こんなに素敵なもの、ゴミとして割ってしまったらもったいないですからね。

お向かいさんも、わざと見えるところに並べておいたのかもしれません。どなたか、欲しい方はどうぞ、って感じで。

 

かくして、燃やさないゴミに置いてあったふたつの火鉢は、

我が家で鉢カバーとしてよみがえりました。

 

あっ、玄関の中にも、拾ってきたものが座ってる……。(笑)

けっこう、誰も見向きもしないものの中に、良いものって転がってるのかも。(じぇじぇじぇ3兄弟とか)

 

みなさんも、これからは道路に落ちているもの、

気を付けて見た方がよいですよ。

 

とにかく、今度の燃やさないゴミの日も要注意で、ゲットだわ。