さよなら、油揚げ

城です。

以前何度か、当ブログでご紹介している、自転車で売りに来る豆腐屋さん、南水元の近藤豆腐店さんが、

4月14日で閉店してしまいました。


毎週木曜日になると、後ろに箱を積んだ自転車で「まいどー!!」とやってくる。

当社に豆腐やら油揚げやらガンモドキやら厚揚げやら…、黙っていても当然のように置いていく。

だから、毎日の食卓にはかならず何かしら上がっていた豆腐屋さんの品々は、

完全に日常の一部と化して、別段ありがたさもなくすごしていました。

だから閉店することを、2週間前に告げられたとき、

「えー!! 油揚げ、もう食べれないのー!!」となんだか、すごいショック!!(。>0<。)喪失感です。

 

夫婦二人で力を合わせてやっていた豆腐やさんですが、お子さんはサラリーマンになっていてお店を継ぐ人もいないし、

どちらかが病気になってからお店を閉めるよりは、

夫婦ともに元気なうちに廃業し、少しゆっくりしたり、お二人で旅行にいったりしたいそうです。

そうですよね、何十年も毎日毎日早起きして頑張っていたのですものね。

少し、骨休めしてもばちはあたりませんよ。

 

 

それで、最後の日には、油揚げまとめて20枚買いました。

冷凍しました。

わたしの好きな近藤豆腐店の油揚げ。

肉厚で、ほんのりごま油の香りがして。

お料理に使うのはもちろん、

ただ、しょう油つけて食べるだけでも美味しく、

軽くあぶって生姜とかネギとかで食べると、また美味しく……。

スーパーで売っているのとは違うのよね~(T_T)

 


おまけに頂いた、おからは、母が料理してくれました。

これも、もう食べれない。

 

私のように、廃業を惜しんだり慌てたりするお客さんが多かったと聞いています。

閉店の日には、近所の子供さんが、「今まで美味しいお豆腐をありがとう」、と手紙を持ってきてくれたり、

花束を持ってきてくれたりしたそうです。

わたしも最後に顔を出したら、47年間続けてきて幸せだった、と、奥さんが涙ぐんでいました。

 

豆腐屋さん、今まで美味しいものをありがとう。

長い間、お疲れ様です。

どうぞ、これからもお元気で。