出たり入ったりの日

城です。

今日は決済がありました。

不動産業の決済と言うのは、買主が手付金を売主に支払い契約書を交わした後、準備が全て整った後日に、

買主さんが残額を支払い、売主さんから買主さんへと不動産の所有者が変わる日です。

例えば、家であれば鍵を受け取って、その日から買主さんの家になる日です。

 

 

不動産は高額ですので、銀行から融資を受けて購入されることが多いですから、決済はほとんど銀行で行われます。

銀行が買う物件に抵当権を付けたり、残金が口座へ振り込むのを売主が確認したりするのに、一番都合が良いからです。

 

本日の物件は、年配の一人暮らしの女性が、一人暮らしがだんだん心細くなるので、姉妹が住んでいる水元に引っ越したいという事になり、その水元に住む妹さんご夫婦の紹介で当社に来店されたお客様でした。

一人暮らしだから大きさもこじんまりとした、築年数も建っているので金額も手頃な、当社からもすぐのマンションですから、ローンは無しの決済ということになり、当社で決済することになりました。

 

買主さんは、一人じゃ心細いからと娘さんと、水元在住の義弟さんと3人。

司法書士さん。売主側の大手不動産屋のTさんと売主さん、当社の渡辺と私。だから、総勢8名。

 

8名だと、いつもの事務所の応接セットでは狭いので、2階の特別室(?)にお通ししてやることになったのですが……。

司法書士さん、買主さん一行、売主さんは時間通りに着いたのですが、大手仲介業者のTさんが来ない。

電話がかかってきて、事故渋滞に巻き込まれた…、と連絡があり、10分くらい遅れて到着。

さて、始めようかというところで、売主さんが、実印を持ってきていないことが判明。

Tさんと売主さんとの間で、意思疎通がうまく出来ていなかった様なのです。

売主さんは、ご自宅のある市川までバイクで取りにいくことになり…一旦退室。

往復40分はかかるということで……。

15分くらい待ったところで、買主さんが待っている間に近くの信金に口座を作りたい、ということになって、何故か当社の渡辺に付き添って欲しいということで一緒に退室。

しばらくして売主さんは、無事市川から戻ってきたのだけど、買主さんが信金さんで手間取っていてまだ戻らず、

すると売主さん、マンションについているキーボックスを取ってきます、すぐ戻ります、と退室…。

 

やっと全員揃い書類が整ったところで、今度は郵便局で残金を振り込むために買主さんと渡辺が退室。

戻ってきて、振込票を売主さんにお見せして、領収書を受け取り、「完了」となりました。

そんなこんなで、売主様買主様が何度も何度も出たり入ったり、大変目まぐるしかったです。

こんなのは初めてです。

2階ということで、お茶を出すの、コピーを出すの、途中で下にお客がきて何度も中座したり、と、

上がったり下りたり…、私のふくらはぎもパンパンです。

司法書士さんは最初から最後まで待っていて気の毒でした。(こちらも地元の当社と昔からのおなじみの方なのでまだ気が楽でしたが)

 

なんだかんだで、無事終了し、皆様が帰られた後、当社の渡辺がひとこと、

「うちで決済なんて、するものじゃないですね…。」

渡辺のふくらはぎも、パンパンなはずです…。

 

 

でも、無事済んで良かったです。ありがとうございました~。