梅津不動産の城です。
「両親や自分が仕事を引退したので使わなくなってしまったスペース、建物、倉庫、家の一部などなど…貸せるでしょうか?」といった相談、時々ございます。
葛飾区付近は下町で 都内にしては比較的地価が安く、家内工業・自営業・建築会社などが多いです。
1階が土間で2階が住居の家とか、倉庫兼作業場の建物、普通の家を改造して仕事場や事務所にしたものなど色々と多岐にわたる物件がございます。
そういう物件、貸せるでしょうか、売れるでしょうか、というご質問、ご相談がくると私の答えは 1つ。
「大丈夫です。貸せます。」
「レア物件です。」
なぜ売れる?貸せる?
いくら古い建物でも、ボロボロでも、希少価値があるものは 貸せるし、売れます。
土地であっても月極駐車場にするには形が良くない、広さ的に何台もおけないという場合でも、一括の駐車場や資材置場として、建築会社や運送会社に貸すことができます。
公道添いが望ましいですが20~30坪くらいのものを探している方もいます。
葛飾区でも水元近辺は水道工事業、建築業、運送業、観光業などが多く、そういった会社は一括駐車場とその近くに事務所などを探していたりします。
ネットでの営業や、自分がお客様や現場に出向く商売等であれば、駅から離れていても良いので、逆に駐車場が確保できるところ、環境や広さ優先または低価格の物件を探している、都心に居を構えていたが、そこが貸主の何らかの理由で立ち退かなければならない場合などで探しにくる等々、居住用でないものをお探しの方はいらっしゃいます。
住宅地として都市計画されている地域では、
倉庫や軽作業できる建物を建てるには制限があり、おいそれとは居住以外の建物は建てることができません。
都心はもちろん、郊外の住宅街であっても、倉庫や貸地等、都内で探すのは至難の業。
ですから今建っているものは貴重です。
なのでレア物件なのです。
また葛飾区は都内の中で比較すると地価が安いので都内の他の場所から、または県外から都内に住所移したいという人にも、割安感があるので喜んで借りてくれるのです。
今まで手掛けたレア物件をいくつかご紹介しましょう。
事例紹介
ケース1 住宅と店舗一体型
中華料理店だった建物
お店と厨房が1階で、2階は宴会場大広間と、住宅としてのキッチンとお風呂場、3階は居宅スペース、といった建物
経営者のご主人が亡くなったことから閉店をされ、賃貸にすることに。
一番良いのは引き続き中華料理店が借りてくれる事でしたが、中々出前と宴会のできる中華料理店を水元で新たに開こうという方はいません。
そこで厨房設備を撤去、ホールと厨房部分を平らな土間にしたことで、
1階は倉庫と作業場、2階は事務所、3階は社員の寮として、法人が賃借中。
ケース2 住宅の一部が店舗
自宅の一部を食堂として営業していたのですが、食堂を閉めてその部分だけ貸し、自宅はそのまま住み続けるケース
オーナーご自身が食堂を経営をしていましたが、大手ファミレスやファーストフード店やデリバリーの進出で、場所的に食堂経営はだんだん難しくなり店を閉めたため
初めから貸すターゲットは飲食業ではないと考え、リフォーム工事を行った。
自宅と店舗だった部分を別所帯にするべく、今までは自由に出入できていた居住スペースとのドアを壁にして完全に分ける。
電気ガス水道を自宅部分とは別にメーターをつけ、厨房設備撤去、壁、床等を事務所仕様に改造。
お客様用駐車場が道路側に3台分くらいあったことも功を奏して、すぐに事務所として借主が見つかりました。
ケース3 大きい倉庫
ご自分の親の代から50年以上、自動車関係の作業をされていた倉庫兼作業場
先代であるお父様が介護が必要になってしまい、商売として続けられなくなったので、建物を貸したいとのお話
長年のご商売で徐々にそして結果的には大量に増えてしまったお荷物を処分するのは大変なことで、処分費用もかさみます。
でも倉庫を探している方は多く、中でも車がそのまま入る倉庫、広さも高さもあるとなれば使い勝手が良く、
どんなに古くても雨漏りなど水の被害さえないように修繕すれば、すぐにお客様がつきます。
このケースの倉庫も、防犯カメラの会社や水道設備工事業者、電気工事業者、もちろん自動車関係の会社などから問い合わせ多数、あっという間に決まりました。
ケース4 大きい倉庫
長年、食品卸業と氷販売をしていた会社社長が、年齢的に会社を閉めることになり、つくば万博(1985)の年に作った倉庫と二階が事務所と休憩室、大型車が入る駐車場という、
規模が大きく古い建物。
もし誰か借りる人がいるなら、金かけてリフォーム工事するけど…、これだけ広いと賃料も安くは設定できないし、どうだろう?貸せるかな?
はい もちろん、貸せます!(^^)!
工事が完了する前にもう、建築業者さんが借りたいということで決まってしまいました(笑)。
今まで置き場兼駐車場と事務所が離れていたので、不便だったそうで借主はとても喜んでいました。
ケース5 小さい倉庫
昔は美容室だったところだけれど、ず~と使わずにいた場所、お金かけてまで貸す気はないけど、誰かに貸せるかな?との相談
こちらは建物の古さから言って、新たに設備を整えることはせず、物を置く場所、倉庫として貸すことに。
大きな倉庫は費用がかさむし そんなに置くものも沢山はないけど、小さくて安い倉庫を探している、という住宅設備業者さんが、
自分で使いやすいように修理しながら使いますよ、と借りてくれました。
ケース6 小さい倉庫
居住部分と店舗部分からなる和室6畳2間続きの昭和な2K平屋。
駐車スペースになりえる家の周りの敷地はかなり広いのですが、雑草が人の丈ほどに生い茂るばかりの荒れ地状態。
店舗部分は昔は家電販売店だったので土間でシャッター。。
♪この木なんの木 気になる木~(^^♪、とか(^^♪明る~いナショナル~♪♪なんてCMが流行った昭和の頃は繁盛していたのでしょうが、
平成に入りず~と空き家で、シャッターもボロボロ、タイルの浴室はヒビだらけだし風呂釜も古いし、襖も畳もボロボロ。
大型台風が来た時には、屋根の一部が飛んで行ってしまい雨漏りが~‼( ;∀;)と相談を受けた時は、私も 修繕ではなく解体した方が良いのでは…、と勧めたくらいでした。
でもオーナーは、残しておきたいから屋根を直して、とのご希望が。
せっかくお金をかけて屋根を修繕するのであれば、空き家にしておくのは勿体ないから何か利用できるように、と考えました。
その建物が接する道路は三郷から葛飾にぬける幹線道路、店舗に隣接して波板ポリカで作った物置もあり。そして何より店舗部分土間がかなり広く9坪以上はある、というチャーミングポイントも。
ならば人が住むスペースでは難しいけど、物を置くスペースということならばニーズはあるはず、と。
店舗土間部分は倉庫、周りの庭は除草して砂利を敷き駐車場に、和室部分はおまけのフリースペース。
トイレは和式ですが使えます。という募集をしました。
仕事の行き帰りに、貸し物件の看板を見て連絡をくれた塗装工事業者さんが借りてくれました。
今まで借りていたところが手狭になったそうなのです。
幹線道路なので宣伝広告になると、昭和の家をシャッターや外壁を塗装してくださって(もちろんご自身の会社名も)、
今は見違えるほど綺麗な令和の平屋になりました(笑)。
まとめ
住宅街は言うまでもなく住宅だらけの街。
石を投げれば住宅にあたる(笑)わけですが、もし住宅街に住宅でない、もしくは住宅だけではないスペースがあったら、
それは希少価値のある物件で何か必ず使えるものがあるはずなのです。
諦めて空き家にしておくのは勿体ない。大切に育ててお金が稼げるスペースに育てましょう(笑)。
もちろんその際には、弊社がお手伝いさせていただきますよ~。
建物内の設備、物をかたずけることも、頭であれこれ考えているよりプロに相談する方が早い。
プロに頼めばどうにかなります。必要なのはご自身の決心です。
貸すのでも売るのでもいいのです。
倉庫や事務所、店舗は壊さないで再利用、SDGs持続可精神で不動産を見てみよう。
これが私の会社のポリシーです。
ご拝読いただきましてありがとうございます。
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