こんにちは 城です。
新型コロナウイルスの影響か、最近通勤に車を使う人が増えているようです。
水元の地場不動産屋である当社にも、駐車場についての電話でのお問い合わせが目立ちます。問い合わせ内容は、まずはお探しの場所、例えば自宅のそばの駐車場、「空いていますか？」との確認、次に聞かれることは契約に必要なものや初期費用です。
そこで今日は初めて駐車場の契約をする場合、駐車場の探し方、契約に必要なもの、費用、そして契約に際してここは理解しておきましょう、という点など、不動産屋目線も踏まえながらお話してみたいと思います。
目次
駐車場の探し方
ネット社会の今日この頃、まずは皆さまネットで検索することが多いかと思います。ちょっと前なら考えられないのですが月極駐車場もネット掲載されるようになりました。
ですが建物の賃貸と違い駐車場というのは解約、契約の出入りが多いため、管理会社はあまり豆にネットを更新したり掲載したりはしない傾向です。
ニーズの多い駐車場はネット掲載される前に決まることが多いです。居住建物を借りるタイミングで、その近くに駐車場も借りたいというのであれば、建物を借りる仲介業者さんに頼めば駐車場探しを手伝ってくれるでしょう。
そうでないのであれば、確実な探し方は原始的です。借りたいところに行って、その地域をぐるっと回ってみて、どこに駐車場があるのか自分の目で探すことです。ネットで探してお目当ての場所に、空いている駐車場があったからといって、その駐車場を見ないで決めるのも良くないです。車を停めやすい駐車場か、駐車場の前の道路はどうなっているか、車はバックでしか入れられなかったりしないか、前向き駐車なのか、早朝や深夜の出入りするのなら周りの様子、駐車場の雰囲気（不用品などが置きっ放しになっていたり、他の車が出っ張って停まっているような場合）なども自分の目でチェックした方が良いでしょう。
月極駐車場にはたいてい看板がついています。看板の管理会社などに連絡をして空きを確認するのが一番早くて確実です。１台貸の駐車場は不動産業者間の情報のつながりも少ないですから、居住建物のついでに駐車場探しも頼まれる不動産業者も、現地で自分の目で探すことになります。
また、お目当ての駐車場を看板にあるところに電話して聞いてみて、空きが無いと言われても諦めないでください。
何丁目のどこあたりですが、他に付近に空いている駐車場はないものか、と聞いてみてください。それも無いようでしたら、お目当ての駐車場の空きが出たら連絡して欲しい、と頼むことも有効です。駐車場は出入りが多いものです。あなたの電話を切った後に、その駐車場使用者から解約したいと連絡がある場合もないとはいえません。
名前と電話番号を教えておくと、後日空きがでましたと連絡してくれる場合もあります。
契約に必要なもの
- 契約者本人の身分証明書である「免許証」
- 駐車場を使用する車の「車検証」
- 印鑑（シャチハタでないもの）
免許証と車検証は契約者と使用する車を特定するために必要なもので、不動産屋でコピーされることが多いです。法人で契約する場合で、何台かの車が入れ替わり使用するとか、来客用として使用とか、そんな場合でも契約はできます。
その場合の対応はそれぞれの不動産業者によって違ってくると思いますので、駐車場を管理している不動産業者さんにお問い合わせください。
車の持ち主と使用者が違う場合などもあります。車の所有者が勤め先だったり、親の車をお子さんが使用したり、そんな時は事情を話していただくことで都度対応させていただきます。
駐車場契約初期費用
駐車場敷金
敷金というものは、賃料の担保として借主が貸主に預けるお金です。敷金は必ず必要ということはなく、敷金をある駐車場とない駐車場があります。
当社の地域では敷金ありの場合は賃料１か月分と同じぐらいのことが多いです。
賃料の支払いが無い場合、何か特別な理由があって遅くなるようであれば、その旨ご連絡いただければお待ちしますが、そうでない場合、１ヵ月以上未払いの場合は、契約は解除となると契約書に書かれています。
その時に、未払いの期間の賃料として敷金が当てられます。未払いもなく契約を解除する場合は、お預かり金ですので敷金は借主さんに返されます。
駐車場の賃料
賃貸借の契約の場合、賃料は原則前払いです。前払いとは例えば１０月の賃料は９月中に払う、という意味です。駐車場を１１月から使用するのであれば、１０月中に契約をし１１月分の賃料を前もって支払うことになります。
月の途中からの使用開始であれば、日割り賃料となります。
仲介手数料
こちらは、契約時に契約書を作成し契約業務を行う不動産業者に支払う手数料です。賃料と同額、ということが多いです。
保証料
駐車場の賃料を保証する保証会社に加入することが必須の駐車場もあります。その場合は契約前に保証会社の審査を受け、承認を得たら会社に保証料を支払います。保証会社や条件によって色々なプランがありますが、だいたい賃料１か月分もしくは80％などと考えてください。
契約について
お目当ての駐車場が空いていて、晴れて契約することになりましたら、契約書の内容を不動産業者に説明を受け納得の上、署名押印をします。
契約者が記入すること
住所・氏名電話番号、勤務先の情報や緊急連絡先、もしくは連帯保証人
駐車場管理をしていると、たま～に起こるトラブル。
- 誤って車を１台ずらして停めてしまい、お隣の契約者が停める場所がないと連絡。
- 〇〇番の車のハザードランプがつけっぱなしだから、連絡してあげて、と他の車の契約者から連絡
- はたまたお隣の車に傷をつけてしまった、ブロック塀にぶつかってしまった
- 賃料が未払い、などなどです。
トラブルが発生した時は、もちろん契約者本人に連絡します。
が、何回かけても どうしても連絡が取れない場合などがあり、そんな時にかけるのが緊急連絡先や連帯保証人です。
契約者さんの今現在の事情をわかっていらっしゃる近しい方がいらっしゃると助かります。
以前 実際にあったのは、賃料支払いが遅れていて、電話をしても手紙を自宅に入れて全く応答が無く、いったいどうしちゃった？と心配していたら、急病で入院していると後日親戚から連絡があったことがありました。そんな時緊急連絡先や連帯保証人さんがいると実状がわかるので助かるのです。
お一人暮らしの男性で、お亡くなりになっていて連絡が取れなくなってしまったこともありました。
生存中は疎遠であったご家族が、お亡くなりになった後に、部屋をかたずけに来て、確か車をもっていたはずだけど、どこの駐車場に停めたのだろう？と困ってどこに連絡していいのかもわからず、
当社が督促の手紙を入れたことでやっと遺族が気が付いてくれたこともありました。
持ち主が亡くなって残された車は勝手に処分することはできません。遺族である相続人が法的な手続きを行って処分しないといけないのです。
駐車場契約なんて、そんなに重いものではないとお考えかもしれませんが、何年もの契約期間には色々なこと、思いもかけないこと、リスクが隠れていますので、そういう時のことを事細かに想定して作成されるのが、「契約書」なのです。
賃料支払方法
賃料の支払い方法はいくつかあります。借主様の振りこみ、自動引き落とし、そして当社のような地域密着型の不動産屋の場合は、当社に持参も受け付けます。振込み手数料は借主様負担になります。手数料を毎月無駄であると、一度にまとめて半年分、１年分を振り込んでくる方もいらっしゃいます。
契約更新
契約書を作成するときに２年契約とか１年契約とか契約期間が書かれています。引き続き使用したい場合はその契約終了日の前に、契約更新をいたします。２年の間に、車や契約者に何かしら変更があるかもしれませんので、更新も大事なことです。更新の際は一般的に更新料、更新手数料などがかかりますが、こちらは決まった規定はないので駐車場や不動産業者によって異なります。
当社は２年に一度、賃料の半月分の手数料をいただいています。
契約解除
２年契約とうたってあれば、２年きっちり借りなければならないということではありません。契約期間内であっても解約したい場合は解約する自由が貸主、借主ともにあります。但し、車が事故ってしまい廃車にしたから、明日から使わないので解約ね～、というわけにはいきません。契約書には必ず解約の場合は〇〇ヵ月前に通告してください、と記載されていますので、そちらを契約の時点で確認しておいてください。たいていは１か月前、が多いです。明日から使わない、となっても１ヵ月分の賃料は支払わなければならないという風に理解してください。
ですから、解約する場合はできるだけ早く伝えることがポイントです。
逆に貸主からも駐車場を閉鎖するような場合に契約解除の申し入れがある場合もあります。そういった時も、明日出ていけとはなりません。最低１か月以上前に通告があります。その点も契約の際に確認しておきましょう。
車庫証明
車を購入する際に、警察署に届けるため車庫証明をいただきたいと、連絡が来ることもあります。この駐車場の№〇〇を、実際にこの人が使用している、契約している、ということを管理会社が書類に記載して印鑑を押し証明するのです。決まった書式のものがあり、駐車場の所在、名称、番号、契約期間、そして管理会社の住所、会社名、そして会社の印鑑を押します。料金は決まった基準があるわけではないので、不動産業者さんによってまちまちですから、お願いする場合は管理会社に聞いてみましょう。
うちは管理している駐車場であれば、無料です。
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