フランス旅 ③ シャンポール城

城です。

 

パリの世界遺産を周る旅、次はシャンポール城へいきました。

ヨーロッパといえば、中世の「お城」とまずは浮かんでくる、ミーハーなわたくし。

長く膨らんだドレス、レースやリボンがついた金髪のお姫様と、白馬の王子様が幸せに暮らすお城、

しか想像できないくらいの知識のまま訪れました。

シャンポール城は、ディズニーの美女と野獣のお城のモデルになった、という話も聞いて居たので結構楽しみでした。

離れた場所からシャンポール城全体を見ると、

なるほど ディズニー映画ののモデルになるような気品、美しさ。

中はどんな感じなのだろう…、と期待で胸が高鳴るところ。

このお城、屋根の上の塔の数が半端ない。

このニョキニョキ出ているもの、

煙突と、塔と、混ざっているそうで、部屋も多いから、暖炉も多く、結果煙突も多く、

とにかく沢山の煙突と 塔 が 雨後の筍のように乱立してて 特徴的。

 

どうしてこんなに塔を作ったのですか?

とガイドさんに質問してみましたが、

答えは あまりはっきりしなかったけど、

要するに、王様の偉大さを形にして見せようとした結果のようです。

主である王様の威勢、富、権力、をフランス中、そしてフランスを取り巻く諸外国に知らしめるため、それがお城の存在意義の大部分のようで、

決して お姫様と王子様が幸せに暮らすロマンティックな場所ではなかったようです。

 

シャンポール城は、パリから離れているロワールという所にあり、

王様が狩りをする時に泊まる館として作られています。

実際王様やその家族が泊まったことは、それほど無かったそうで。

場内は、お城の外観から考えると、そこまで装飾も凝っていないし、

がらんとしています。

調度品や絵も飾られていますが、それなりです。

この二重螺旋階段は、このお城の見どころらしく、

レオナルドダヴィンチが設計したのではないかという説が有力なのだとか。

(ダヴィンチはイタリア人だけど、フランスの王様フランソワ1世に招かれ、晩年をフランスで過ごし、フランスで亡くなってフランスにお墓があるのです。だから、ダビンチが持ち歩いていた絵「モナリザ」はフランスの宝として今ルーブルにあるのだそうですよ。れは移動のバスで添乗員さんが教えてくれました。)

二重の階段を使えば、上る人と降りる人がすれ違わない構造で、近代以前には中々ない珍しい階段ということです。

王子様とお姫様はすれ違った方が良いのだろうけど、

敵が攻めてきたときは、すれ違わない方が 良いのでしょうね。

観光客サービスでしょうか

お庭では、中世の衣装のお姫様と王子様が

馬に乗って闊歩していました。

 

初めて見学したお城は、広いばかりで

石造りだから冬は冷えて寒そうだし、部屋から次の部屋へと廊下でなくて部屋でつながっているのも、プライバシーないし、

住みにくそうなところでした。

王様たちもここで暮らすのは、一般庶民に比べれば優雅にしていたのでしょうが、

結構つらかったかも…、と思ったりしました。

 

わたしには、シャルトル大聖堂ほどの感動はなかったシャンポール城でしたが、

初めての古城見学は 興味深く終わったのでした。