宝くじで300円当たった、城です(- -;)。
当社の近くのA荘のTさんのうちは、お母さんと小学生の男の子の2人暮らしです。
お母さんのお父さん、つまりおじいちゃんの家が近いという事で、契約し引っ越してきました。
小学生のボクは、目のクリッとした人懐こい子です。
お母さんは、平日は仕事に出かけ、夕方帰ってきます。
ある日の放課後、そのボクが当社にやってきて、
「カギを家に置き忘れて学校へ行ったので、お母さんが帰って来ないと、家に入れないんです。カギを貸してください。」
あら、それは可愛そう、と思い、預かっていた合鍵を貸しました。
うちのバカボンも、小学生のころ時々カギを忘れて、でも、自宅と私の職場が近いので、梅津不動産まで取りにくれば済んだけど、普通はそうはいきません。
そのボクも、その後もカギを忘れて学校へ行く事は何度もあって、その度、うちへ借りに来ます。
2回目からは、「この事は、お母さんには内緒にしてください。カギを忘れたことがばれると、怒られるから…。」とも。
最初は、そうかぁ、しょうがないなぁと思っていたけど、何回も重なるので、
「また、忘れたの~?ちゃんと持って出なきゃダメだよ~。」なんて、注意しながら。
でも、すぐ返しに来るし、「ありがとうございました。」と挨拶もちゃんとできます。
思わず、会社にあるお菓子をあげたり。
家が近いので、友達と自転車で当社の前を楽しそうに通ったり、歩いているのを見かけます。
お母さんと買い物をしているところも見かけますが、とっても嬉しそうにしてます。
ある日など、放課後遊んでいた友達と2人、当社にやってきて、
「すみません、お水飲ませてください。」なんてこともありました。
コップにお水をそそいで渡したら、一気に飲み干していたから、本当にノドが乾いていたようです。
隣の部屋のおじさんに、仕事が休みだったからと、遊んでもらったり、釣りに連れて行ってもらったりしたこともあったようです。
そんなボクも、最近、お母さんの代わりに、家賃を持ってくるようになり、ずいぶんしっかりしてきた様子。
「今度何年生になるの?」って聞いたら、「中学生になります。」だって。
「そうかぁ、もうお兄ちゃんだねぇ。」というと、まだふっくらしたほっぺたで笑っていました。
中学生かぁ。そういえば、この頃カギも借りに来ない。
このまま、真っ直ぐ育って、お母さんを助ける子になるのだぞ、
って心の中で思ったりする、春の日です。