森の防波堤

今日は燃えている└(*`⌒´*)┘城です。

今朝テレビを見ていて知りました。「森の防波堤プロジェクト」というものです。

植樹の神様と言われる宮脇昭先生のプロジェクトです。

今日は関口宏のサンデーモーニングで取り上げていたけれど、調べてみるといろんなテレビ番組で紹介されていました。

日本の地域、風土にあった、その地域で自然にはえている雑木は、景観のためや材木にするために人間が植樹した木よりずっと、根が深く複雑にからみあって生えているため、とても強い。

それは、昔ながらの鎮守の森のようなところにはえている木です。

関東大震災、神戸の震災などの時も防火壁の役目をして人間を守ったのはそんな雑木です。

今回の東北の震災でも、人間が海岸沿いに植えた松は、根が浅く、流されてしまったが、雑木は流されなかった。

提案されているプロジェクトは、コンクリートの防波堤をつくる替わりに、

大量のがれきに土を混ぜて、山を作り、そこに雑木(タブの木、スダジイ等)を植える。

がれきと土で作った山には、空間があって木の根が張りやすい。

最初の数年は管理しても、その後は木は勝手に生い茂り、自然に強力な防波堤の山ができる。

というものでした。

こちら、水元公園の桜堤脇の熊野神社のタブの木。 

熊野神社は、江戸時代から村の鎮守として、ここにあります。

 

なんて素晴らしいアイデアでしょう。

海の周りを無機質のコンクリートの壁が囲んだり、人工的なものをつくるより、ずっとずっと素晴らしい計画です。

考えてみれば、宮城県の松島は、小さな島がいくつも点在していたから、それが防波堤になって、津波の被害が、他の地域に比べ、だいぶ和らいだと報道されいたのを思い出しました。

森ができれば、結果的には海にも良い影響を及ぼすそうです。