昨日、万葉集の秋の七草の歌を、ブログに載せてから、
学生のころ古典の授業は大嫌いだったけど、
万葉集だけは興味があったことを思い出しました。
昨夜、なんだか頭にいろんなことが浮かんできて眠れなくなり、どうしたら眠れるかと思い、
携帯電話のネットで、万葉集の歌を見ていたら、いつの間にか寝つきました。
見ていたのは、万葉集の中でも防人の歌です。
遠い遠い地に、防人に行かされた人たちの、大事な家族、妻や子や両親を置いていく寂しさ悲しさ、
見送る人の切なさつらさが、 切々と歌われています。
昔の人も、今の人も同じなんだなぁ、なんて思いつつ…。
水鳥の立ちの急ぎに父母に物言はず来にて今ぞ悔しき
防人に行かされる人は、関東地域の人たちが主で、
異国から大和の国を守るため、九州まで派遣されたわけで。
奈良時代の九州は、今よりずっとずっと遠い国だったろうなぁ。
(今なら飛行機か新幹線で半日で着いちゃうけどね~)
舟で途中まで行って、後はお金のある人は馬を使ったけれど、
それ以外の人は歩いて九州まで行ったんですって。
任期は3年間でも、その3年ではもなかなか返してはもらえず、
任期中の費用も帰りの旅費も自分で用意しなければならなくて、
しかも、働き手が防人に行かされている間も、残された家族は、税は払わなければならなかったそうで。
結局九州から関東まで帰って来られる人はわずかだったとか。
(病気や、飢えや、怪我や、盗賊だっていたことでしょう。)
行く人も、見送る人も、どんなに辛かったでしょう…。 可愛そうすぎる…。
なんて考えているうちに眠れたわけです。
眠れない人は、一度試してみてください。