キャサリーン台風

城です。

昨夜からの大雨で、新潟や福島は大変な被害。本当に自然の猛威は恐ろしいですね。

 

でも水元は、午後から雨も上がり、今夜は盆踊りが私の知っているだけで3か所行われます。

遠くから「♪♪ヨイヨイヨイ~、チョットナ~ソレ、ヨイヨイヨイ♪♪」と聞こえてきます。

この辺は台風の影響、被害がなくて有難いことです。

 

うちにいらっしゃる地元のお年寄りのお話を聞くと、かつてこの葛飾区も大洪水に見舞われたことがありました。

相当前の話で、まだ、戦後アメリカなどの連合軍の占領下にあったころのお話です。

昭和22年9月、アメリカが付けた名前なので「キャサリーン台風」。

皆さんも一度は聞いたことがあるの名前じゃないですか?

日本中に相当な被害をもたらした大型の台風。

台風の影響の大雨で、埼玉県加須市あたりの利根川が決壊したのを発端に、あちこちの川が氾濫し、

埼玉県の南下した水が、吉川、三郷、そして水元、金町、柴又と大洪水になったそうです。

その時、ここら辺の人は、それぞれ土手に逃げ、水が引くまで船で行き来したとか。

水は徐々に何日かかけてやってきたので、収穫できるものは収穫し、布団や畳も2階におさめたとか、

土手でご飯を炊いたとか、東水元から西水元まで船で行ったとか、

本当にこの土地に住むひとたちにとっては大変な出来事で、お年寄りが語り継いでいるわけです。

関東大震災や太平洋戦争の被害は、この地域はあまりなかったようで、もっとも被害を被った歴史のなのでしょう。

今日いらっしゃったSさん(88才)のお話によると、

土手と、今は移転しましたが、現在水元公園に森だけ残る、山王台神社だけは水没しなかった。

山王台というだけあって、台地になって土地が高くなっているんだという話です。

人は土手に逃げ、タヌキやイタチは、山王様の森にたくさん避難していた、とか…。

きっと、蛇なんかもいたかもしれませんね。

怖い水害の話ですが、タヌキやイタチもでてくると、ちょっと微笑ましくもあります。

タヌキやイタチだって、そりゃ、驚いたでしょう…。

 

その後、キャサリーン台風が教訓となって、利根川、荒川の治水工事、ダム工事が行われたので、

その後、そのような水害に見舞われることもなくまりましたが…。

でも、いつ何がおこるかわからない世の中、緊急事態に備える気持ちは、

いつも持っていないといけませんね。