藤田嗣治展覧会

城です。

 

8月のとある日、上野まで行ってきました。

一番の目的は、東京都美術館 藤田嗣治の展覧会です。

藤田嗣治といえば、私が頭に浮かぶのは 乳白色の女性と猫の絵と、

パリに住んでいた売れっ子日本人画家ということくらいでした。

 

展覧会では、独自の乳白色の女性の絵が完成するまでに、パリで模索しながら描いていたころの絵や、

売れっ子の時代の静物画、肖像画、裸婦、猫の絵の時代を経て、

戦争のため日本に戻り、日本軍の依頼で戦争の絵をかき、そして戦後はまたフランスに戻って暮らしの中での絵、キリスト教に改宗してからの宗教画、と変化がはっきりしていて飽きさせません。

日本軍の依頼で描いたという大作「アッツ島玉砕」はものすごい迫力。玉砕するまで戦おうとしている群衆がものすごい迫力で、日本軍からの依頼の割には、戦争を讃えている絵には見えません。藤田嗣治はその場にいたわけでは無いだろうに、想像でここまで描けるなんて、と恐ろしさが伝わってきました。

戦争後、フランスに戻ろうとしてニューヨークに滞在していたころ書いた絵「カフェ」、はカフェで何気なく頬杖をつく女性の絵ですが、これはとってもこなれているというか、良いなぁ、と見とれてしまいます。

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さて、美術館を出た後は、上野の森を散策。

その模様は、また明日に続きま~す。

 

 

2018825135844.jpeg精養軒で一休み