名前

城です。

 

先日、娘からのラインは「今から仕事で ベルリンに行ってくる。」

ラインの合図が仕事中にピンポンピンポン鳴るとうるさいから、わたしのスマホはラインの音を消してあるので、

メッセージはいつも後から気が付きます。

だから娘のラインに気が付いたときには、もう飛行機へ搭乗する時間。

「へぇ、ベルリンねぇ…、えっ ベルリン?」 Σ(゚д゚;) ヌオォ!?

ラインをあわてて返したら、1、2度だけ返事があったから、離陸する時間ちょっと前に間に合ったらしい。

 

 

時間はず~っとさかのぼって、その娘が私のお腹にいたころのこと。

初めての出産を控え 取り寄せたマタニティの専門のカタログ、確か2万円くらい買い物をすると いろんなプレゼントや特典がついてました。

その特典の一つに、命名で名高い先生が、名前を考えてくれる、という特典もあり、

数枚のマタニティウエアなどを買ったおかげで、その先生の命名の特典を受けることになったことがありました。

 

その先生に命名してもらうのにはまず 自分の姓名を記名し、それから 産まれてくる子が、将来どんな人間に育ってほしいか、の希望を書く欄がありました。

それによって、字画などを考えるようです。

当時24歳になったばかりのわたしは、まだまだお姉ちゃん気分。今考えればまだまだ大人にはなりきれていないわけで、

自分の子が将来どんな子になって欲しいかなんてあまり考えてもおらず、

ただ出産に向けて、マタニティドレスや用意するベビー服やそんなことで頭が一杯でしたので、

はたと、考えてしまいました。

将来どんな子に…?……? 生まれてくる子が男か女かもはっきししていないこともあって、ちっとも具体的なことが浮かびません。

良い子、とか可愛い子、頭が良い子、というのじゃちょっと 違うし…。

で、思いついたのが 「国際的に活躍するような人になって欲しい」、というようなことを書いたのです。

 

で、数か月後、その名高い先生から、男バージョンの名前2つ、女バージョンで2つ づつ名前の案として届きました。

きっと国際的に活躍するような画数の名前を考えていただいたのでしょうが、

その頃の私の感覚では、パッとしないちょっと古い感覚の名前で、全然気に入らず、

結局 その名前は全く参考にせずに 自分たちの感覚で娘の名前は決めてしまったのです。

 

それから約30年が経った今、そんな昔のことを思い出しました。

あの時の名前は つけなかったけれど、考えてみれば希望通りに わが娘は少しは国際的になったかもしれない…。

というか、今の時代 世の中が 30年前に比べれば ずっと国際的な世の中になっているわけで。

あの時の名前(もうどんな名前だったか記憶にないのですが)つけていたら、娘はもっともっと国際的になったのかな?

だけど、なんだかわからない先生の付けた名前なんか付けないで、良かったわ。

 

その5年後、息子が産まれた時には、

「何がおこったとしても どんな境遇に陥っても、何があっても、臨機応変に生き抜くことができる人。」

そんな人になって欲しいと、しっかりと思ったものです。

だって、本当に世の中何が起こるかどんな目に合うかわかりませんが、何があっても負けないで前向きに生きて欲しいですものね。

5年子育てをした私も だいぶ成長したのでありました。

 

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ニャンズたちは、元気でいてくれたら、それでいいです。

娘は無事に帰ってきました。