本日のお昼

城です。

ばね指って、ご存知ですか?

年配の、特に女性に多いようですが、手の指の付け根が痛いらしいのです。

腱鞘炎がひどくなったようなもので、ひどくなると腕から肩まで痛くなるそうです。

母はいつも手が痛い、腕が痛い、肩が痛いといっているのですが、それ以外にも足が痛い、腰が痛い、といろんなところが痛いので、また神経痛じゃない?みたいな感じで流していたのですが、

整形外科で、ばね指だと診断され、今日その手術をしました。

手術といっても、1時間くらいで全て終了し、すぐ自宅に帰って来られる簡単なもので、手の平の一部をほんの1センチも切らないようなものらしいのです。

しかし母は、この年まで手術というものをしたことがなく、体にメスを入れられたことがないので、

もう1週間も前から何だか気合が入って、家のあちこちを掃除したり、冷蔵庫の中を片づけたり、おかずを沢山作りおきしたりしています。(右手を手術するのもあると思いますが、四柱推命 十二運「胎」の母は、あらゆる想定をして心配するのです)

「あのね、ばね指の手術なんて、歯を抜く程度のものなんだから…。」と、言っても、本人はだいぶ緊張している様子。

昨日も、会社から家に帰る前に、トイレや台所の排水溝を掃除はしておいたからね、と言い残して帰るので、まるでどこか遠くへ行くかのようです。

 

当日の今日、年齢のせいなのか付き添いが必要だということで、私も一緒に行きました。

みさと健和病院の2階の手術室で行われたのですが、そこには集中治療室もあります。

私はエレベーターを出てすぐのベンチに座って、ただ待つばかり。

お昼の12時からの手術なので、お腹が空いてしかたなく、売店で買ってきたお菓子を食べ食べ、スマホのアプリでゲームをして、ノンキに待っていました。


総合病院の集中治療室の前にいると、エレベーターで降りてくる何組かの家族のドラマを垣間見てしまいます。


お姉さん、私が気付かなくてすみませんでした。あなたは悪く無いのよ、本人が悪いのだから…、などと話している一団。

廊下で携帯電話で親戚に容態を知らせて、会いに来るなら今日明日中に…、などと話している娘とそれを側で聞く父親。

患者さんの私物をビニール袋に入れて持って帰る若い男性。

 

数年前の父の時のことが、頭に浮かんだりもします。

忘れていたけれど、どこの家族にも、いつか必ずこんな時はやってくるのです。

 

1時間後、母は無事戻って来まして、会計にお金を支払いに。

母は、支払ってきてと私に万札が何枚も入っている封筒を渡します。 

「梅津さん、2,450円になります。」 

ちょっと、ガクッ!! 手術だとか言えば、いったい幾らかかるのか?ってビビッてたけど、風邪引いた時より、安いんじゃない?

「次は?」、「金曜日に来ればいいんだって。」

かくして、母の初めての手術は無事終わったのです。 

 

その後、予想よりだいぶ安く済んだので、付き添いのお駄賃として近くの回転寿司で、強制的にお昼をおごっていただきました(笑)。